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賃貸管理業のプロフェッショナル

国土交通省は、賃貸住宅管理業者登録制度により、登録事業者が行う賃貸住宅の賃料・敷金等の受領や契約の更新、終了時の手続きなどの管理業務ルールを定め、 一定の資格者による重要事項の説明や書面交付が行われるなどの適切な運営により、オーナー様及び入居者様の利益の保護を図ります。

賃貸住宅管理業者登録制度について

貸住宅管理業を営もうとされる方は、国土交通省の備える登録簿に登録を受けることができます。

賃貸管理業
  • ・ 賃貸住宅管理業とは、下の基幹事務のうち少なくとも一の事務を含む管理事務を業として行うものです。
  • ・ 対象は受託管理又はサブリースのいずれの事業です。

受託管理(貸主から委託を受けて賃貸住宅の管理を行う事業)

受託管理

サブリース(賃貸住宅を転貸し、貸主として管理を行う事業)

サブリース

登録事業者は、借主等の利益の保護に資するため、管理事務に関して重要事項の説明など
一定のルール(業務処理準則)を遵守します。

【ルールの例】
  • ・管理対象や契約内容について重要事項の説明や書類交付
  • ・貸主に対する定期的な管理事務の報告
  • ・財産を分別して管理
  • ・敷金清算の算定額の交付

登録事業者が登録規定や業務処理準則に違反し、損害を与えたときは、
業務の適正な運営を確保するため、必要な指導、助言、勧告を行うことがあります。

登録事業者が管理事務に関して不正な行為をした場合や廃業の届出があった場合等には、登録を抹消します。

賃貸住宅管理業者登録制度のメリット

一定の資格者による管理受託契約の重要な内容の説明・書面の交付

  • ・専門的知識や実務経験豊富な一定の資格者により、管理受託契約の具体的な内容について、重要な事項が説明されます。
  • ・管理受託契約の内容について双方確認のうえ、管理受託契約書が交付されます。
  • ・サブリースにおける借上げ契約には、将来の賃料変動についての説明と書面交付が義務付けられるので、
    将来どのように賃料が変動する契約なのか正確にわかります。
※ 登録事業者は、事務所ごとに1名以上の実務経験(6年以上)者、又は賃貸不動産経営管理士((一社)賃貸不動産経営管理士協議会の資格)の資格保持者を置くことが義務づけられます(平成30年6月30日までに設置)。

入居者からの預り金を的確に管理

  • ・入居者から預かった賃料・敷金などは賃貸住宅管理業者の財産と分別して管理され、オーナーと入居者の財産が守られます。
  • ・業務等状況報告書の提出
毎年、賃貸住宅管理業者の管理事務や財産の分別管理の状況が国に報告されます。
一般の人も見ることができますので、登録事業者はいい加減な財産管理ができなくなります。

管理業務の定期的な報告

オーナーに対し、定期的な管理事務の報告が義務づけられています。

(例:建物、設備の状況、収支報告、入居状況など)

契約の更新や終了時の書面の交付

  • ・入居者に更新内容書面を交付します。
  • ・終了時には入居者に原状回復費用の算定や敷金の返還などの算定書面を交付します。
※ 入居者に書面交付が行われるので、更新時や退去時などのトラブル防止に役立ちます。

賃貸住宅管理業者登録制度のメリット

賃貸住宅管理業の現状

人口減少、超高齢社会や空き家等の増加などを背景に、賃貸住宅管理の必要性が一層高まり、賃貸住宅管理業者の役割の強化や管理業務の適正化が一層求められるようになりました。

また、賃貸住宅の管理業務範囲は、契約に関する業務だけでなく、契約後の家主や入居者との調整、建物や設備の維持・管理、賃貸経営への支援に関する業務など多岐にわたり、多様なニーズを支える重要な業務です。 ですが、管理業務としての標準的な指標がないため、一部の地域や慣習の違いから管理業務の質に差が生まれ、適正な管理が行われていない 賃貸住宅では、入居者の快適な住生活に支障をきたす可能性があります。
どの地域、どの管理会社であっても、一定の質が保たれた管理を提供するためには、管理業務の標準化、更には管理業の法制化が必要であると考えられます。

賃貸住宅管理業の課題

以上のことを踏まえて、専門団体として賃貸管理業務の標準化や資質向上を目的とし、業界の指針となる管理業務を提供するために、研究事業や研修事業、情報提供等を行っています。 管理業務の標準化には、管理業務を行う従事者の資質向上が不可欠だとされています。
平成19年に業界統一資格として創設された「賃貸不動産経営管理士」は、賃貸不動産管理業務の適正化、賃貸不動産市場の健全化等を促し、 国民生活の向上に資することを目的としています。
賃貸不動産経営管理士は、平成28年に改正された国土交通省告示「賃貸住宅管理業者登録制度」において専属業務を付与される等、その重要性を高め、その重要性を高めています。